文字の大きさ
  • 小
  • 中
  • 大

東北ブロック支部について

ブロック支部長挨拶

  日本プライマリ・ケア連合学会 東北ブロック支部
支部長 小幡 篤
(みちのく総合診療医学センター、みやぎ県南医療生活協同組合 しばた協同クリニック)

 日本プライマリ・ケア連合学会東北ブロック支部のページにアクセスいただきありがとうございます。
 東北地方は6県すべて人口当たりの医師数・医療従事者数が全国平均を下回り、広い面積ながら人口密度は低く一部の都市部を除いてほとんどが医療過疎地域となっています。医療供給体制が十分でない地域ほど家庭医・総合医といったgenaralistの役割が大きいことはすでに共通認識となっており、先の東日本大震災においても大きな被害を受けた太平洋沿岸部はほとんどが医療過疎地域であり、その地域の医療の維持復興に家庭医総合医に大きな期待がかけられたことは様々な報道でも明確になりました。
 家庭医・総合医の育成は日本全体の重要な課題となっていますが、医師数の少ない東北地方ではそのニーズが非常に大きいにもかかわらずいまだそれにこたえられる状況になっていません。一方で地域の医療ニーズにこたえるべく元々の専門領域にとらわれずプライマリ・ケア領域に従事し活躍している医師・医療機関も多いことも事実です。東日本大震災後徐々に育成体制が整備されつつありますが、それを推し進めるためにもこうしたそれぞれの地域で活躍する仲間が集まり連携して、東北地方のプライマリ・ケアを担う人材の質的量的発展に努力することが重要であり、日本プライマリ・ケア連合学会東北ブロック支部のミッションはまさにそこにあると考えています。高齢化・過疎化の進行する東北地方の医療・福祉を守るためにぜひ多くの方にこの活動に参画していただけることを期待しております。
 またこの領域は昨今その重要性が叫ばれている多職種連携を元々大変重視しています。本学会は家庭医療専門医・プライマリケア認定医といった医師の研修・資格認定のみならず、プライマリケア認定薬剤師や学会認定プライマリケア看護師といった多職種の育成制度を整備しております。東北ブロック支部においても学術集会では医師のみならず薬剤師・看護師・ケアマネージャー・自治体担当者など多職種によるシンポジウムやワークショップを常に企画し連携を推し進めております。現場での医療はもちろん従事する各職種の質的・量的向上を目指した育成も他職種協同で発展させていきたいと考えております。ともに学び育て地域のニーズにこたえられるよう私たちの活動に加わっていただける方を広く求めています。
 ブロック支部としてもこの目的達成のための様々な企画を提供していけるように努め発信していきたいと考えていますので、ぜひご協力いただければ幸いです。  

東北ブロック支部沿革

2011年(平成23年) 日本プライマリ・ケア連合学会東北ブロック支部設立
支部長 濃沼信夫
第1回東北ブロック支部学術集会 開催
2012年(平成24年) 第2回東北ブロック支部学術集会より、東北医師会連合会総会に合わせて6県持ち回りで開催
2013年(平成25年) 支部長 矢島恭一 就任
2016年(平成28年) 支部長 葛西龍樹 就任
2018年(平成30年) 支部長 坂戸慶一郎 就任
2020年(令和2年) 支部長 小幡篤 就任

ページの先頭へ