基本概念

国民の健康や福祉に関わるあらゆる問題を、

総合的に解決して行おうとする、地域での実践活動のことです。

プライマリとは、初期、近接、常在、基本、本来、といった意味ですが、

言葉としてはプリマ(主役)からきているとされ、

重要なという意味も含んでいます。

ケアとは、世話、管理、注意、配慮、といった意味があります。

そこで、プライマリ・ケアとは、

国民のあらゆる健康、疾病に対し、総合的・継続的に、

そして全人的に対応する地域の政策と機能と考えて良いでしょう。

国際的には、WHO(世界保健機構)のプライマリ・ケアに関する宣言として

『2000年までに世界の人々全てに健康を』

これを合い言葉に活動がおこなわれています。

2000年は過ぎてしまいましたが、その精神を継続しています。


医療における位置付け

患者が最初に接する医療の段階。

それが身近に容易に得られ、適切に診断処置され、

また以後の療養の方向について正確な指導が与えられることを重視する概念で、

そのために訓練された一般医・家庭医(プライマリ・ケア医師)がその任にあたる。


プライマリ・ケアの5つの理念

T.Accessibility  

(近接性)

1.地理的
  2.経済的
  3.時間的
  4.精神的
U.Comprehensiveness  

(包括性)

1.予防から治療,リハビリテーションまで
  2.全人的医療
  3.Common diseaseを中心とした全科的医療
  4.小児から老人まで
V.Coordination  

(協調性)

1.専門医との密接な関係
  2.チーム・メンバーとの協調
  3.Patient request approach(住民との協調)
  4.社会的医療資源の活用
W.Continuity  

(継続性)

1.「ゆりかごから墓場まで」
  2.病気の時も健康な時も
  3.病気の時は外来−病棟−外来へと継続的に
X.Accountability  

(責任性)

1.医療内容の監査システム
  2.生涯教育
  3.患者への十分な説明